2011年11月22日火曜日

第41回コアの会学習会

第41回学習会

平成24年12月24日(土) 午後3時~午後5時
                   
場 所 : 慈恵クリニック
      奈良県大和郡山市小泉町東1丁目8-7
     (JR大和路線大和小泉駅、徒歩1分)
      参加者が多ければ変更します

講    師   ムトゥクマラン ラビィ(ナディ・リーダー)
  ゴーパル ピレイ スブラマ二ヤン(通訳、南インド料理店経営)

学習予定内容 クリスマス特別企画!!
      “ナディ・リーダーが語るアガスティアの聖者のお話し” 

1.アガスティアのの葉について
2.何故日本でアガスティアのの葉を開くことになったのか
3.13.14章を開く意味、カルマ解消すればどうなるのか
4.日本人とインド人で人生の違いはあるのか
5.アガスティアのの葉を日本で体験した日本人の感想など
6.アーユルヴェーダについて

2.検討会 アガスティアの葉やアーユルベーダに関しての質問時間を設けます。何か質問があれば遠慮なく尋ねて下さい。

3.略歴
ムトゥクマラン ラビィ氏:6歳よりインドのお寺でYoga.精神世界の修行をする
ゴーパル ピレイ スブラマ二ヤ氏:日本滞在25年、アーユルヴェーダライフに精通


※日本でナディ・リーダーさんの話を聞ける機会はほとんどないと思います。アガスティアの葉やアーユルベーダに興味がある人は、クリスマスイブですがもし時間がありましたら参加してみませんか。


参 加 費
2000円(一般 おやつ代等含む)
1000円(慈恵クリニックの患者さん、コアの会会員、ホリスティック医学協会会員)


定員 :20名

申込 :慈恵クリニック
    TEL. 0743-57-6131
    yamada@jikei-clinic.com
    *メールでお申し込みされる場合は、来られる方の
     お名前と所属、連絡先電話番号かメールアドレス
     を記載してください。
    *お申し込みは12月21日までとさせていただきます。
     

------------------------------------------------------◆◆
コアの会:慈恵クリニックで開催される勉強会です。
コはこの世のこと、アはあの世のこと、そしてコアは英語で
核心という意味があります。

私たちが生きている現実的な世界とスピリチュアルな
領域も含めて、健康について必要なことを深く勉強し、より
健康的な人生を歩んでいけるお手伝いをしたいと思っていま
す。
------------------------------------------------------◆◆
次回第42回学習会は平成24年3月10日(土)午後3時~午後5時開催予定
講師:真言宗醍醐僧侶、験門阿闍梨、松本真弘氏
タイトル:未定
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2011年11月21日月曜日

11月27日はロコモティブシンドロームについて学ぶ研修会を開催します♪

10月2日のホリスティック医学シンポジウム2011大阪に、
たくさんの方のご参加を賜り、
心からお礼申し上げます。

次回の関西支部主催のイベントは

11月27日(日) 第4回 関西 生活習慣病予防指導士研修会

です。
今回は3部構成で、ロコモティブシンドロームについての
実践的な知識を深め、
体操を行い、グループワークを予定しています。

どなたでもご参加いただけます。
予約も5人以上の団体参加以外は、特に必要ありません。
どうぞお気軽にお越しくださいませ。

「ヘルシーエイジング
 可能な限り潔く優雅に年を重ねていく」

第1部

運動のすすめ~ロコモティブシンドロームとFitness


講師:石橋 建三(いしばし けんぞう)
港北治療院院長 按摩マッサージ指圧師 / 健康運動指導士
日本ホリスティック医学協会常任理事


石橋先生からのメッセージ

 私たちは高齢になっても自分の意志で立ち、
自分の意志で歩けることが理想です。
そのためには運動器を刺激(運動)し、その機能を高め、
維持する必要があります。
活動的なライフスタイルは人や社会とのかかわりを増やし、
心と体に刺激を与え、生きるエネルギーも高めてくれるはずです。

 今回はロコモティブシンドロームを通して運動器の大切さと運動、
フィットネスへの理解を深め、
健康長寿への第一歩を踏み出していただきたいと思います。


第2部
健美操 しなやかなこころと身体


 健美操は、東洋と西洋の両面の理論を持ち合わせ、
心身を総合的に調和していく体操で、多くの方に愛好されています。

 健美操は、7種類の呼吸法を取り入れ、
姿勢と身体を中から調えていきます。
その日の体調や季節ごとの症状に対応している体操です。


第3部
グループワーク

ファシリテーター セルフケア・サポートネット
 やまさき あおい 
(生活習慣病予防指導士・キャリアコンサルタント)


 グループワークで、参加者同士の交流も図りながら、
実践的に学んでいく時間にできたらと思っています。
語り合うテーマは、「ストレス耐性を高める」、「
ヘルシーエイジング私の場合」を予定しています。

 また、おおよそ20年になる食糧と医療の自給にチャレンジする
『ヘルシーエコライフ』な日々のことなどをご紹介できればと思います。


■2011年11月27日
■会場:関西医科大学滝井1号館2階第1講堂
(京阪滝井駅十2分)
■開場:13:00
■第1部:13:30~15:00
■第2部:15:15~15:45
■第3部:16:00~17:00
■懇親会:17:00~17:30

■会員2000円・非会員2500円
懇親会は無料です。お気軽にご参加ください!


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NPO法人 日本ホリスティック医学協会 関西支部事務局

〒570-0075 大阪府守口市紅屋町7-10-502

TEL / FAX. 06-6993-7501

2011年10月21日金曜日

第40回コアの会学習会

第40回学習会

平成23年11月12日(土) 午後3時~午後5時
                   
場 所 : 慈恵クリニック
      奈良県大和郡山市小泉町東1丁目8-7
     (JR大和路線大和小泉駅、徒歩1分)
      参加者が多ければ変更します

講    師  真言宗醍醐僧侶、験門阿闍梨、松本真弘氏
 

学習予定内容

1.タイトル 佛教と代替医療
1)佛教とヨガ
2)佛教と漢方
3)佛教と瞑想
4)佛教と民間療法
5)佛教と心理学
6)佛教とビハーラ(佛教看護)
7)佛教と精進料理
8)佛教と祈祷
9)佛教と死生観



2.検討会


参 加 費
2000円(一般 おやつ代等含む)
1000円(慈恵クリニックの患者さん、コアの会会員、ホリスティック医学協会会員)


定員 :20名

申込 :慈恵クリニック
    TEL. 0743-57-6131
    yamada@jikei-clinic.com
    *メールでお申し込みされる場合は、来られる方の
     お名前と所属、連絡先電話番号かメールアドレス
     を記載してください。
    *お申し込みは11月9日までとさせていただきます。
     

------------------------------------------------------◆◆
コアの会:慈恵クリニックで開催される勉強会です。
コはこの世のこと、アはあの世のこと、そしてコアは英語で
核心という意味があります。

私たちが生きている現実的な世界とスピリチュアルな
領域も含めて、健康について必要なことを深く勉強し、より
健康的な人生を歩んでいけるお手伝いをしたいと思っていま
す。
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次回第41回学習会は未定 詳細が決まり次第連絡します。
講師:未定
タイトル:未定
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2011年9月4日日曜日

10月2日シンポジウム開催♪メイン講師はベニシアさん♪



2年に一度のホリスティック医学協会関西支部の
ホリスティック医学シンポジウム2011。

先日もご案内しましたが、
2011年10月2日に大阪中央公会堂で
開催されます!
(京阪なにわ橋駅徒歩1分、
地下鉄、京阪淀屋橋から徒歩4分)

関西支部スタッフ一同、
全力で、シンポの準備をしています。

8月の最後の日、
会場となる大阪中央公会堂に
下見にいってきました。









1918年、約100年前に建てられた赤レンガ造りの
歴史的建造物は、さすがに重厚で、立派♪
歴史を感じさせる柱、床、レンガの壁も素敵ですが、
シンポ会場となる大ホールは圧巻です。
装飾の施された天井の意匠、
窓にかかった赤いビロードのカーテン、
椅子やシャンデリアも、ため息がでるほど豪華です。


この場所に、
ハーブ研究家のベニシア・スタンリー・スミスさんや、
パーマカルチャーを実践する安珠さんや
フィトセラピストの池田明子さん、
穂高養生園を主宰する福田俊作さん、
朝霧高原に診療所を開設した統合医療の担い手、
山本竜隆先生ら魅力的な講師陣が
集います。

地球の未来とわたしたちの意識についての講演を伺い、
変化の時代、選択が迫られている今、
わたしたちに何ができるのか、
ホリスティックな視点を大切にした生き方が
環境や地球意識に何をもたらすのか、
ともに考え、気づく時間になるかと思うと、
どきどきしてくるくらい、嬉しいです♪

チケットはただいま好評発売中です。
2階の自由席は、9月2日をもちまして完売となりました。
お申込みいただいた皆様、ありがとうございました!
チケット枚数には限りがあります。
予定数量のお申込みをいただいた時点で
販売終了となりますので、
ご興味のある方は、お早目に!

詳細・お申込みは

ホリスティック医学協会関西支部まで。

ホリ協のシンポジウムの案内のページ。
ご覧いただけたでしょうか?

スタッフの岡田さんが、
ベニシアさんの京都大原のお庭の写真を
スライドショーにしてくださいました♪

実は写真は今年の5月に
わたしがベニシアさんのお庭で撮影してきたものです♪

あいにくの雨の日だったのですが、
ハーブたちはとてもいきいきと元気でした。
ネット上ですが、
ゆっくりと植物のエネルギーを感じてくださいね。


そして、もうひとつ♪

シンポジウム当日もベニシアさんのお庭を
ご来場のみなさまに楽しんでいただこうと、
スライドショーを作成中です!(^^)!
どうぞ、ご期待くださいね。


「持続可能な未来につながるホリスティックライフ
~自然に学ぶ生きる智慧」

『地球とわたしたちひとりひとりの意識は
密接に関わり互いに大きな影響を与えるといいます。
ターニングポイントに立つわたしたちに、
求められているのは、
長さでは語れない命の意味なのかもしれません。
こころ、からだ、霊性を統合し、
自然と調和して生きる
ホリスティックライフから学ぶ智慧とは・・』

★日時:2011年10月2日
★会場:大阪中央公会堂
   (京阪なにわ橋駅徒歩1分)
★チケット代:1階指定席一般 4500円
           ホリ協会員 3500円
       
お申し込みはこちらから
日本ホリスティック医学協会関西支部

★ベニシア・スタンリー・スミスさん(メインスピーカー)
    イギリス貴族として生まれ、40年前に来日。
    京都大原の古民家でハーブとともに暮らしています。
    NHKのテレビ番組「猫のしっぽ、カエルの手」が
    大好評です!
    エコロジカルな地に足のついたハーブ暮らしを
    美しい写真とエッセイでつづった
    「ベニシアのハーブ暮らし~京都・大原の古民家暮らし」
    は、40万部を越えて愛されています。

    シンポジウムでの講演テーマは

    「Life is an Art 人生はひとつのアート」



★安珠さん:アロマセラピストで、エコロジカルメディスン研究家。
      植物と共生し、環境に配慮したパーマカルチャーを実践し、
      福島に移住されました。

      講演テーマは
      
     「パーマカルチャーでホリスティックな
      暮らしをデザインする」 

★福田俊作さん:自然豊かなリトリートセンター
       信州穂高の「穂高養生園」を主宰。
       インドで仏教を学び、吉野大峰山で
       百日回峰満行。
       
       テーマは
     
       「自然こそ己れのよるべ」

    

★池田明子さん:ハーブやアロマセラピーなどの
       植物療法(フィトセラピー)研究家。
       ソフィアフィトセラピーカレッジ学校長。
       植生工学士。
       (梅沢富夫さんの奥様として、雑誌やメディアでも
        活躍中です)

        テーマは

        「フィトセラピーの可能性
         ~緑とともに生きる~」


★山本竜隆さん:アンドルー・ワイル博士の統合医療塾で学び、
        統合医療ビレッジ院長、聖マリアンナ医科大学予防医学助手、
        などを経て、現在朝霧高原診療所を開設されている医師。
        
        テーマは

        「田舎を元気にする
         朝霧高原診療所の試み」

またパネルディスカッションでは
それぞれの講演者の方から、
生活に根ざしたホリスティックライフを伺うことで、
ホリスティックな視点を持つことが、
医療哲学だけではなく、
どのように人生への変容や変革をもたらすのか、
という問いをともに考えたいと思います。

2011年8月25日木曜日

第39回コアの会学習会


第39回学習会

平成23年9月10日(土) 午後3時~午後5時
                   
場 所 : 慈恵クリニック
      奈良県大和郡山市小泉町東1丁目8-7
     (JR大和路線大和小泉駅、徒歩1分)
      参加者が多ければ変更します

講    師  真言宗醍醐僧侶、験門阿闍梨、松本真弘氏
 

学習予定内容

1.タイトル 星が語るあなたの運命

人生の設計図を読み解く占星術と運命
1)、アカシックレコードと占星術
2)、密教と宿曜経
3)、中国の占星術とインドの占星術
4)、人生の目的やカルマ、前世までも読み解く
5)、事例報告



2.検討会


参 加 費
2000円(一般 おやつ代等含む)
1000円(慈恵クリニックの患者さん、コアの会会員、ホリスティック医学協会会員)


定員 :20名

申込 :慈恵クリニック
    TEL. 0743-57-6131
    yamada@jikei-clinic.com
    *メールでお申し込みされる場合は、来られる方の
     お名前と所属、連絡先電話番号かメールアドレス
     を記載してください。
    *お申し込みは9月7日までとさせていただきます。
     

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コアの会:慈恵クリニックで開催される勉強会です。
コはこの世のこと、アはあの世のこと、そしてコアは英語で
核心という意味があります。

私たちが生きている現実的な世界とスピリチュアルな
領域も含めて、健康について必要なことを深く勉強し、より
健康的な人生を歩んでいけるお手伝いをしたいと思っていま
す。
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次回第40回学習会は平成23年11月12日(土)午後3時~午後5時開催予定
講師:真言宗醍醐僧侶、験門阿闍梨、松本真弘氏
タイトル:未定
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2011年8月11日木曜日

10月2日ホリスティック医学シンポジウム開催♪


日本ホリスティック医学協会関西支部の
2年に一度のホリスティック医学シンポジウム2011。
チケット販売を開始しました!



去年の秋くらいから、スタッフみんなで
一生懸命考えたシンポの内容とテーマですが、
今となっては、3・11の大震災以後のわたしたちに
与えられた課題や問題点に大きく関わるテーマとなりました。



「持続可能な未来につながるホリスティックライフ
~自然に学ぶ生きる智慧」

『地球とわたしたちひとりひとりの意識は(改行)
密接に関わり互いに大きな影響を与えるという。
ターニングポイントに立つわたしたちに、
求められているのは、
長さでは語れない命の意味なのかもしれない。
こころ、からだ、霊性を統合し、
自然と調和して生きる
ホリスティックライフから学ぶ智慧とは・・』


★日時:2011年10月2日
★会場:大阪中央公会堂
   (京阪なにわ橋駅徒歩1分)
★チケット代:1階指定席一般 4500円
           ホリ協会員 3500円
       
       2階自由席 一般3500円
           ホリ協会員2500円

です。
チケット枚数には限りがあります。
チケットは先着順ですので、
お早めにお申し込みください!!

お申し込みはこちらから
日本ホリスティック医学協会関西支部
講演者はとても魅力的な5人の方が
集まってくださいました。

★ベニシア・スタンリー・スミスさん(メインスピーカー)
    イギリス貴族として生まれ、40年前に来日。
    京都大原の古民家でハーブとともに暮らしています。
    NHKのテレビ番組「猫のしっぽ、カエルの手」が
    大好評です!
    エコロジカルな地に足のついたハーブ暮らしを
    美しい写真とエッセイでつづった
    「ベニシアのハーブ暮らし~京都・大原の古民家暮らし」
    は、40万部を越えて愛されています。

    シンポジウムでの講演テーマは

    「Life is an Art 人生はひとつのアート」



★安珠さん:アロマセラピストで、エコロジカルメディスン研究家。
      植物と共生し、環境に配慮したパーマカルチャーを実践し、
      福島に移住されました。

      講演テーマは
      
     「パーマカルチャーでホリスティックな
      暮らしをデザインする」 

★福田俊作さん:自然豊かなリトリートセンター
       信州穂高の「穂高養生園」を主宰。
       インドで仏教を学び、吉野大峰山で
       百日回峰満行。
       
       テーマは
     
       「自然こそ己れのよるべ」

    

★池田明子さん:ハーブやアロマセラピーなどの
       植物療法(フィトセラピー)研究家。
       ソフィアフィトセラピーカレッジ学校長。
       植生工学士。
       (梅沢富夫さんの奥様として、雑誌やメディアでも
        活躍中です)

        テーマは

        「フィトセラピーの可能性
         ~緑とともに生きる~」


★山本竜隆さん:アンドルー・ワイル博士の統合医療塾で学び、
        統合医療ビレッジ院長、聖マリアンナ医科大学予防医学助手、
        などを経て、現在朝霧高原診療所を開設されている医師。
        
        テーマは

        「田舎を元気にする
         朝霧高原診療所の試み」

またパネルディスカッションでは
それぞれの講演者の方から、
生活に根ざしたホリスティックライフを伺うことで、
ホリスティックな視点を持つことが、
医療哲学だけではなく、
どのように人生への変容や変革をもたらすのか、
という問いをともに考えたいと思います。

場所は大阪中央公会堂です!
歴史的建造物にも指定された
辰野金吾氏デザインのクラシカルな素晴らしい建物です♪

お友達、ご家族、みんな揃って
ぜひ、お越しくださいね。
お待ちしています(^^♪


2011年6月26日日曜日

「ホピの予言」の上映を終えて

日程の決定に手間取ったうえに、
関西支部HP以外の手段での告知が
ほとんどできていなかったにもかかわらず、
当日は約50名の方が参加されました。

そしてこの映画の製作団体のランドアンドライフに対して
寄付いただいた方に差し上げている小冊子
「ホピ物語ー生命の始まりから浄化の日まで」も
38冊お渡しすることが出来ました。

 第1部の映画「ホピの予言」は
ネイティブインディアンのホピ族にまつわるドキュメンタリーで、
1986年に宮田雪(きよし)監督により
製作されたものです。

 この映画はほぼ三つの事柄を含んでおり、
ひとつ目はアメリカ西部のコロラド高原の近くの
フォーコーナーズ(ユタ・アリゾナ・ニューメキシコ・コロラドの
四つの州が直角に交わっている地域)でウランが採掘され、
放射能の害毒を知らされていない鉱山労働者が
その犠牲になっていること。

またウラン残土やウランの製錬後に出る鉱滓(こうし)が
周辺住民に被ばくをまき散らす様子が描かれています。

この鉱滓は原子力開発による人類の最大の被ばく源と言われていて
やるせない気分になります。

 ホピやナバホの人たちがこれらの被害を受け、
生命と部族の存続の危機にさらされているという
当時の現状が取材されています。

 ふたつ目として先祖から語り継がれたホピの予言が審議された結果、
今まさに人類総体の生き方がが問われている時期に、
真の生き方とは何かを伝えるべきとの結論が出て、
選ばれたメッセンジャーの登場となります。

 そしてみっつ目には、
広島、長崎に投下された原爆として、
ホピの聖地から採掘されたウランが使用されたことを知ったホピの人たちは、
それが先祖から言い伝えられてきた
「灰のびっしりつまったヒョウタン」であると解釈し、
そのことを人類へに警告として世界に発信されていったことが語られています。

 全編を通じて、
ホピ族の言う「母なる大地の内臓」から取り出されたウランが
地上のあらゆる命にとって本質的危険性を孕んでいることが
鮮明に一点の曇りもなく描かれていました。

 常にホリスティックな視座から命を見つめることを
念頭に置いている私たちにとって、
地球という自然と人間という自然の関係性が
現代の無知でかつ狡猾な人間の手によって
まさに切断されようとするのを断腸の思いで見るほかありません。

 思えば広島、長崎での原爆に始まり、
アメリカを始めとする「先進国」で長年続いた原水爆の実験、
そしてスリーマイル島、チェルノブイリ、
そして福島での原発事故、
また事故を起こさなくとも常時環境中に放射性物質を
撒き散らしている世界の四百数十基の原発、
これらによって放射能は原子力以前に比べて
確実に増加していることは間違いありません。

 放射能にはこの値以下だと影響が無いという数値
ーいわゆる閾値ーはないと言われています。

今の私たちに課せられるのは、
放射能の影響を少しでも軽減する治療法、
養生法を追求するだけでなく、
放射性物質を放出し現在の私たちばかりか
百万年後の子子孫孫までツケを残す原発を兎にも角にも
「停止」に持ち込むことをも、
ホリスティック医療に係わる者として視野に入れたいものです。

映画の後の話し合いはほんの短時間でありましたが、
節電などのライフスタイルを変えるだけでなく
生き方の根本を見直したいとの発言もありました。

第二部として被災地にボランティアとして入られた
関西支部運営委員の堀部さん、
宮里さんから現地の様子と活動について話していただきました。

被災後日数が経つにつれ、
なくなった若者がいるのに年のいった自分が助かったことに罪悪感を感じるなど、
心のケアが今後益々求められるだろうとのことでした。

じっくりと話し合う時間が取れなかったのが悔やまれます。

(関西支部 野網昭南)

2011年6月8日水曜日

「ホピの予言」上映会、開催しました!

先日のホリスティック医学協会関西支部主催の
ホリスティックフォーラムでは
アメリカネイティブアメリカンのホピ族に伝わる
予言を描いたドキュメンタリー映画の上映を行いました。
本当にたくさんの方にお越しいただきました。
みなさま、ありがとうございました(*^_^*)

わたしは今回この映画を見るのは3回目でした。

最初にみたのは1992年。
自然農法や反原発運動をしている友人から
すごいよ、とコピーをもらったのが
映画でも紹介されていた
「ホピの長老の言葉」と「予言」でした。

ホピとは、ホピ族の言葉で「平和の人」。
ウランが眠る母なる大地を古より守り続けてきました。

コピーに記された「予言」と
「長老の言葉」の内容はとても衝撃的でした。
2012年に人類が滅亡する!などとうたわれるようになった
そもそものきっかけは、実はこの予言だったのです。

なんとかしてホピの方にお会いしてお話を伺いたい!
と願った途端、
アメリカ、ニカラグア、ジャマイカでの
代替療法のワークショップのアシスタントとして
旅に同行しないか、
というお誘いをいただきました。

当時、もんぺをはいて、田畑で土にまみれていた私に
1ヶ月を超える世界旅行に行くだけの資金はありません。
たくさんの方に、
旅の費用のほとんどをカンパしていただき
無事参加することができました。

わたしが旅にでかけた頃のアメリカは
おりしも、クリストファー・コロンブスが
ホピ族など先住民族が守ってきたアメリカ大陸を
「発見」してからちょうど500年ということで
「コロンブス500年祭」が行われていました。
同時に、この年は、先住民族が土地を奪われ、
生きる権利も、人間としての尊厳も奪われたことに対し、
「国連が世界先住民族年と宣言せよ」と要求する運動も
盛り上がりを見せていました。
「ホピの予言」はこのような時代の背景の中、
大きな脚光を浴びはじめたのです。

さらに、クリントンの大統領選の祝賀ム-ドに
ニューヨークの町が包まれているときに、
ハーレムのマルコムXの友人だったOさんのお宅を
訪問したり、
ネイティブアメリカンのメディスンマンと知り合い、
ニューヨークのど真ん中で、
ドラムセッションをしたり、
ジャマイカではレゲエの神様ボブ・マーリーの奥様と
仲良くなったり、
前年の暮れには、ソビエト連邦の崩壊もあり、
なんともエキサイティングで、
時代の変化のうねりの真っ只中にいるような
不思議な高揚感を覚える旅でした。

アメリカを旅している間は
ホピの方にお会いすることはできず、
中米や南米を回り、
1ヵ月後に無事日本に帰国した次の日、
神戸で開催された「ホピの予言」上映会で
ホピの長老の方とお会いすることができたのです♪

そのときの上映会には
映画の監督の友人であった、
漫画家の水木しげるさんも参加されていました。
上映会終了後、どういう話しの流れだったのか
今では覚えていないのですが、
ホピのメッセンジャーであり
この映画にも登場するマーティンさんらに同行して神戸のお寺を訪ね、
そのあと一緒にお茶を飲み、お話を伺うという
貴重な体験をさせていただきました。


今回のホリ協のフォーラムでの上映会でも
「ではわたしたちはどうすればいいのですか?」と
若い参加者の方から質問がありましたが
わたしも当時は、20代の頭でっかち人間。
同じように、
「世界が破滅に向うかもしれない今、
わたしたちは何をすればいいのですか!!」
とマーティンさんに必死に
質問したことを覚えています。
マーティンさんは穏やかに、静かに、
「この予言をみなに伝え、
誤った道にすすまないように
あなた自身が平和であるように」
と話してくださいました。

平和であること。
調和そのものであること。

以来、心にこの言葉を響かせながら
どのように世界と関わり、行動にうつすか、
と模索してきた20年でもありましたが、
今回の大震災や福島原発の状況を見て
もっと、何か、できたのではないかという
悲しみに似たような思いがあります。

もっと伝えられたのに・・。
わたしは知っていたのに・・・。

私が今、アロマセラピーという仕事をしているのは
ホピの方からいただいた「平和」の教えと
大きく関わっています。
平和運動をすることではなく、
アロマセラピーを通して、
ひとりひとりの心とからだを耕し
リラックスして穏やかに微笑むことこそが
平和の道に通じると信じ、
選んだ道を歩んできたのですが、
「ホピの予言」そのものを伝える努力は
あまりしてこなかったことに
いまさらながらに気が付きました。

2012年はいろんな意味で
人類という種にとっての、
ターニングポイントになるといわれています。

今からでも遅くない。
私たち自身が、光となって
この世界を明るく照らせるように、
大きく呼吸をして浄化と喜びの道を歩くと決意し
行動することが今、求められているのです。

フォーラムでの映画上映会のあと、
被災地で医療ボランティアとして現地に入り、
ネットワークを作り、
空白期間が生じないように医師や看護師のシフトを組んで
避難所での支援活動を行うホリ協スタッフや
アロマセラピストとして被災地でボランティア活動を
行うスタッフの報告がありました。

感情を吐露することなく、
事実を伝えることに懸命な彼女たちの
表情や言葉から、
言語を絶するだろう被災地の様子が伝わってきました。

わたしたちに、何ができるのでしょうか。

今朝見た朝のワイドショーで、
原発の避難地域の住民の
一時帰宅の様子を写していました。

おそらくたった数時間しかない一時帰宅の時間。
82歳の女性が、
亡くなったご主人が好きだったというひまわりの種を、
放射能に汚染された庭にひとりで撒き続けていました。
静かな淡々としたその姿に打たれました。

「明日、世界が滅びるとしても
今日、あなたは林檎の樹を植える」
マルティン・ルター


わたしも、そしてあなたもきっと、
あきらめることなく、
林檎の樹を植え続けるでしょう。
ホピの予言に対する答えのひとつとして・・。

2011年6月1日水曜日

6月5日のフォーラムは「ホピの予言」上映会&震災地で考えたこと

第105回ホリスティックフォーラムは

大地といのち

をテーマに
アメリカのネイティブアメリカンのホピ族の予言を描いた
ドキュメンタリー映画「ホピの予言」を上映いたします!

今回のフォーラムは被災地支援のチャリティです。
参加費1000円は、
すべて被災地への義援金として寄付を行います。

またホリスティック医学協会関西支部のスタッフが、
震災直後から被災地で医療支援活動や
アロマセラピーボランティアを行っています。

今回のフォーラムでは、映画「ホピの予言」上映の後に、

「震災現地へ行ったスタッフを中心に、
今できる事を考える。」

時間を設け、被災地の報告と
ディスカッションを予定しています。

今わたしたちにできることを
できるひとが
できるときに。

何ができるのか、
実際の被災地の様子は、
どんな支援が求められているのか、
一緒に考える時間にしたいと思います。

どなたでもご参加いただけます。
ご予約も必要ありません。
貴重な上映会となりますので、
ぜひお越しください。

◆日時: 平成23 年6 月5 日( 日) 
1:30 ~ 2:45( 上映) 3:00 ~ 4:00( 報告討論会)
◆場所: 関西医科大学( 京阪電車「滝井駅」徒歩2 分) 
    関西医科大学第一講堂2階
◆参加費:1,000 円( 一般・会員とも。
 全額義援金として寄付させていただきます。)
■当日は会場にチャリティー箱を設置いたしますので、
ご協力をお願いいたします。
詳細は日本ホリスティック医学協会関西支部まで



映画「ホピの予言」について
(ホリスティック医学協会関西支部HPより引用)

監督 宮田 雪(注1)


アメリカ南西部、ユタ、アリゾナ、ニューメキシコ、
コロラドの四つの州がひとつに交差しているフォー・コーナーズ。
コロラド高原といわれる荒涼たる砂漠と、
グランド・キャニオンなどの巨大な渓谷に囲まれたここは、
長い間、いわゆる西洋近代から隔絶した空間であり、
そこに住むホピやナバホ・インディアンたちによって、
聖地として守られてきた土地であった。

グランドキャニオン
ここはアメリカ大陸の背骨であり、心臓部ともいわれ、
またヒマラヤなどと同様に地球の自然エネルギーの震源地であり、
もしここが破壊されたら、それはナバホやホピのみならず、
全地球的な規模の自然の変動が起きてしまうと、
彼らによって信じられてきた。
だからこそ、とりわけホピは、
ここを彼らの言葉でマーサウという偉大なる精霊
(グレートスピリッツ)から与えられた土地であり、
また地球上のすべての生命のための聖地であるとして、
遙かなる歴史の曙から、
この大地の番人としてここを管理してきたのだ。
これまで、アメリカ・インディアンと呼ばれるほとんどの部族が、
いずれも祖先伝来の土地を追われることを余儀なくされてきたなかで、
ホピだけは、少なくとも二000年以上の長きに渡って、
この聖地に住み続け、あらゆる差別と迫害に耐えて、
その伝統的な生きかたと、
偉大なる精霊から与えられたという予言の
石板を守りつづけてきたのである。

石板は、宇宙の計画(ユニバーサル・プラン)として
ホピに与えられたものであり、
彼らの言葉で第三の世界と呼ばれるこの世界の始まりから、
浄化の日を経て、第四の世界と呼ばれる新しい世界が
始まっていくまでのことが、印されたものであるという。
そして、彼らは、常にホピ一族自身に起こる変化と、
この地球の上に起こる出来事の変化を、
その石板と照らし合わせながら見つめつづけてきたのだ。

グランドキャニオン
では、なぜ、この予言が、ホピの伝統社会から
外の世界に伝えられることになったのだろうか?
ホピの八つの村には、キクモングイと呼ばれる
独特の精神的指導者がいる。
一九四八年に、ションゴパビ村の太古から伝わる儀式を行う、
「キバ」という地中の集会所に、
そのキクモングイたちが集まり、
緊急の会議が開かれた。
なぜならば、予言のなかに、
第一次と第二次のふたつの世界大戦と、
ヒロシマ、ナガサキへの原爆の投下が、
シンボルとして刻まれていたことが分かったからだ。
原爆は、ホピの言葉で「灰のびっしりつまったクッション」
と表現されていた。

世界がこのまま進めば、地球を破壊しかねない
危険な時代に入ってしまうことを、
警告として一刻も早く世界に伝えるため、
その予言を世界に公開するべきかどうかを討議するために、
その会議は開かれたのだ。
そして、さらに四日間の会議で予言が検討されたのち、
キクモングイたちは、その解読された重大いな教えと予言を
外の世界に伝えるために、特に三人のメッセンジャーを選んだ。
だが現在、二人のメッセンジャーはすでに他界し、
ただ一人、トーマス・バンヤッケが残された
(1999年2月没 90歳)。

そして、それ以後、彼はキクモングイたちの目となり、
口となり耳となって、ホピの予言を世界に伝えることを
自らの仕事としてきた。
この映画は、そのトーマス・バンヤッケ自身によって語られる
ホピの予言を通して、全ての生命の聖地である
フォー・コーナーズ地域が現在、
どのような危機に直面しているのかを、
地球のすべての人々に伝えるために作られた
スピリチュアルなドキュメントである。
また、フォー・コーナーズ地域は現在、
膨大な量の石炭、石油、
そして地球最大のウラニウムのベルト地帯といわれ、
とくにアメリカのウラン資源のほとんどがその大地の下にあり、
世界のウラニウム・キャピタル、グランツやアメリカの
原子力司令部ともいわれるロスアラモスを配した、
いわばアメリカ合衆国の核開発の
心臓部に変貌してしまっているのである。
核兵器であれ、原子力発電であれ、核開発の原点は、
ウラン鉱石の採掘から始まり、
その原点の採掘からすでに被爆者が生み出されている。
そして聖地はそのための巨大な
核廃棄物の処理場に変わり果ててしまい、
国家的犠牲地区という名称で、
ホピやナバホを被爆させながら、
多国籍企業によって開発が押し進められてきた。
日本の原子力発電の燃料のウランの何パーセントかも、
この聖地から採られたものが使われている。
つまり私たちは、全ての生命の根源とされる
ホピの聖地を破壊し、
平和利用という名でそれらを消費しているのだ。
古代からの予言を保ち続けてきた伝統派のホピの人々は、
このような文明が、母なる地球を被爆させ、
その呼吸を困難に追い込んでいるのだ、
という認識にいま立っている。
そしてウランの採掘から核兵器、
原発のすべてに象徴されるテクノロジーを否定し、
ホピの生きかたこそがこの地球の病いを癒す唯一の道だと、
荒涼たる砂漠のなかで、世界の全ての大地と
生命あるものの平和と浄化のための祈りを続けている。
ホピ―――、それは「平和で満ち足りた人々」という意味であり、
グレート・スピリットの教えに従って
その道を行く人々という意味でもある。

映画「ホピの予言」
一九八六年作品/16ミリ/カラー/75分

監督=宮田 雪
製作=鈴木雅子、宮田 雪、飯岡順一
プロデューサー=田畑祐已
音楽=伊藤 詳
ナレーター=佐藤 慶

2011年5月11日水曜日

第38回コアの会学習会

第38回学習会

平成23年6月11日(土) 午後3時~午後5時
                   
場 所 : 慈恵クリニック
      奈良県大和郡山市小泉町東1丁目8-7
     (JR大和路線大和小泉駅、徒歩1分)
      参加者が多ければ変更します

講    師  真言宗醍醐僧侶、験門阿闍梨、松本真弘氏
 

学習予定内容

1.タイトル 人生とは

・人生という名のプログラム
・輪廻転生と魂
・不幸事象と危機はなぜ起こる
・カルマの法則
・魂を浄化して運命を味方につける
・今生の生きる意味と目的とは


2.検討会


参 加 費
2000円(一般 おやつ代等含む)
1000円(慈恵クリニックの患者さん、コアの会会員、ホリスティック医学協会会員)


定員 :20名

申込 :慈恵クリニック
    TEL. 0743-57-6131
    yamada@jikei-clinic.com
    *メールでお申し込みされる場合は、来られる方の
     お名前と所属、連絡先電話番号かメールアドレス
     を記載してください。
    *お申し込みは6月8日までとさせていただきます。
     

------------------------------------------------------◆◆
コアの会:慈恵クリニックで開催される勉強会です。
コはこの世のこと、アはあの世のこと、そしてコアは英語で
核心という意味があります。

私たちが生きている現実的な世界とスピリチュアルな
領域も含めて、健康について必要なことを深く勉強し、より
健康的な人生を歩んでいけるお手伝いをしたいと思っていま
す。
------------------------------------------------------◆◆
次回第39回学習会は平成23年9月10日(土)午後3時~午後5時開催予定
講師:真言宗醍醐僧侶、験門阿闍梨、松本真弘氏
タイトル:未定
------------------------------------------------------◆◆

2011年3月16日水曜日

3月21日「ホリスティックコミュニケーション」開催します♪

このたびの東北地方太平洋沖を震源とする
地震により被災された皆様に
謹んでお見舞い申し上げます。

多くの方が被災され
今もなお、救援を待つ方や
避難所で不安な生活を送っておられるみなさまに、
関西支部スタッフ一同
胸を痛めています。

一人でも多くのいのちが助けられますように・・。
被災地の方に笑顔の日が戻りますように・・。
一日も早い復旧を心からお祈り申し上げます。



2011年3月21日は、
ホリスティック医学協会関西支部主催の
第104回ホリスティックフォーラムを
開催いたします。

今回のフォーラムは
関西支部支部長の黒丸尊治医師を講師に
ホリスティックなコミュニケーション方法について
学びます。

黒丸支部長は
『心の治癒力をうまく引き出す』

や『がんばらず、あきらめないがんの緩和医療』

などの著書で知られています。
また、豊富な臨床経験をもとに
さまざまな心理療法を独自の手法にまとめた
ホリスティックなコミュニケーション法は
多くの医師や看護師、セラピストに支持されています♪

フォーラムは、
どなたでもご参加できます。
お目にかかれますことを楽しみにしています!

□タイトル
<心の治癒力を引き出す
ホリスティックコミュニケーションの実際>


□講師 : 黒丸 尊治先生 
(日本ホリスティック医学協会関西支部長
 ・彦根市立病院緩和ケア科部長)

□日時:2011年3月21日(月・祝)
    1:30~4:00(講演・質問・ただし開場は1:00~)
   4:00~(懇親会)

□場所:関西医科大学(京阪電車「滝井駅」徒歩2分)
   関西医科大学第一講堂2階

□参加費:会員 2,000円/学生会員 1,000円/
    一般 2,500円/一般学生 2,000円

■懇親会は無料ですので是非ご参加ください。
■ 6才以下のお子様の入場できません。


□講師メッセージ:

どんな人でも、
多かれ少なかれ人間関係や仕事、
家庭などで問題を抱えており、
そのストレスがときに病気を引き起こすこともあります。

人は本来、自分を癒す力や問題を解決する力を持っています。
しかし問題やストレスを抱えている人は、
間違った思い込みや問題の原因にばかり
目を向けてしまうクセにより、
その力を十分に発揮することができません。
 
今回ご紹介するホリスティックコミュニケーションは、
クライエント(患者さん)が本来持っている
心の治癒力をうまく引きだし、
問題を解決するための様々な視点やテクニックを
兼ね備えた優れた方法です。

そのポイントは「できていることに目を向ける」と
「ほんの小さな第一歩を踏み出させてあげる」です。
そのための話の聴き方や反応の返し方、
さらには心の治癒力を引きだす質問の仕方などを
具体的に紹介するとともに、
デモンストレーションを通してその実際も見ていただきます。
セラピストの方やクライエントの癒しや治療、
自分の問題解決に役立てたいという方は是非ご参加下さい。



□講師プロフィール
1959年東京都生まれ。87年信州大学医学部卒。
洛和会音羽病院心療内科等を経て
現在は彦根市立病院緩和ケア科部長。
トータルな視点に立った緩和ケアを実践する一方、
「心の治癒力」をうまく引きだすコミュニケーションスキルと
代替医療の融合を目指す「ホリスティックコミュニケーション」の
教育にも力を注いでいる。
著書に『心の治癒力をうまく引きだす』
『がんばらずあきらめないがんの緩和医療』(築地書館)などがある。

■生活習慣病予防指導士の方が参加された場合は、
認定単位2単位を交付いたします。
指導士受付カウンターでお申し込みください。


■詳細はホリスティック医学協会関西支部ホームページから→http://www.holistic-kansai.com/mf.html 

2011年3月6日日曜日

吾唯足知



穂高養生園の近くに、有明山神社という神社があります。
かなり古い、有名な神社で、養生園に行くたびにたいてい一度は参拝に行くパワースポットです。
山門に彫られた彫刻(十二支)は見ごたえがあります。

その境内にあるのが、写真の石碑です。
数年前に作られたものです
その説明書きです。

「この記念碑は明治二十四年に全国から集められた短歌が当神社の社宝として保管されて来ましたが、今度「残月集」として発刊され、これを記念して作られたものです。
東面に「吾唯足知(ワレタダタルヲシル)」(分に安んじて貪らない)
西面に「吉呼員和(キチヨンデカズワス)」(喜びを集めて和やかに)
(石の中央の口をそれぞれの字の上下左右につけて読む
石は直径1.55米、厚さ0.3米、重量2.4トン)
開運招福の石としてこの四角をくぐりぬけて吉運を集めて下さい。
日本に一つしかありません。
尚、怪我のないようにくぐって下さい。」

これをくぐるのは、体が硬いとかなり大変です。
「吾唯足知」(漢文の書き順なら、吾唯知足が本当?)とは、まさに悟りの境地でしょうか。有り難いお言葉です。


と思っていたら、昨日こんなパロディを発見しました。
クレジットカードのポイントがたまって、景品のお酒と交換したら、写真のような銘柄が!


京都伏見の酒造会社のものですが、
その説明書き
「米の美味さが生きた上品で豊かな味わいと切れの良い後口それが酒本来の味です。酒造好適米五百万石のもたらす軽快でなめらかな味わいは、お燗をしても美味しく召し上がれます。」
あっさりして、飲みやすいお酒でした。
「呑み足りて、味を知る。」

とりあえず、お酒がまわったら、初めて料理の味がわかるということか?
はたまた、
いろいろな銘柄を飲みまくると初めて酒の味がわかるということか?

いずれにしても、こちらは凡人の境地。
足るを知ることが無いのが、我々凡人なのでしょう。

愛場庸雅

2011年2月24日木曜日

第37回コアの会学習会

第37回学習会

平成23年3月26日(土) 午後3時~午後5時
                   
場 所 : 慈恵クリニック
      奈良県大和郡山市小泉町東1丁目8-7
     (JR大和路線大和小泉駅、徒歩1分)
      参加者が多ければ変更します

講    師  真言宗醍醐僧侶、験門阿闍梨、松本真弘氏
 

学習予定内容 2011年新春特別講演会

コアの会でいつもお世話になっている与乃登さんが、3年間の厳しい修行
を終えられてこの度阿闍梨になられました。コアの会は久しぶりですが、
これを記念して新春特別講演会を開催したいと思います。
多数のご参加をお願いします。 m(_ _)m


1.タイトル 世紀末に生きることについて考える!
        来年2012年を迎える今年をどう生きるか!

・この時代を選んで生まれてきた目的は?
・信仰心やスピリチュアルな心を持つ意義は?
・混沌の世の中を幸せに生きるには?
・思いを残さず上手く死ぬためにはどうしたら良いか?

後、私が体験した修行や密教の話を簡単にしてみたいと思います。


2.懇親会


参 加 費
2000円(一般 おやつ代等含む)
1000円(慈恵クリニックの患者さん、コアの会会員、ホリスティック医学協会会員)


定員 :20名

申込 :慈恵クリニック
    TEL. 0743-57-6131
    yamada@jikei-clinic.com
    *メールでお申し込みされる場合は、来られる方の
     お名前と所属、連絡先電話番号かメールアドレス
     を記載してください。
    *お申し込みは3月23日までとさせていただきます。
     

------------------------------------------------------◆◆
コアの会:慈恵クリニックで開催される勉強会です。
コはこの世のこと、アはあの世のこと、そしてコアは英語で
核心という意味があります。

私たちが生きている現実的な世界とスピリチュアルな
領域も含めて、健康について必要なことを深く勉強し、より
健康的な人生を歩んでいけるお手伝いをしたいと思っていま
す。
------------------------------------------------------◆◆
次回学習会の開催は未定
決定次第お知らせします。
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2011年2月17日木曜日

私の歴史(2)~心療内科から緩和ケアへ

平成14年8月末のある日の夜、突然自宅に電話がかかってきた。
関西医大心療内科の中井教授からだった。
電話の内容はこうだった。
その年の7月に彦根市立病院がリニューアルオープンし、
その目玉として緩和ケア病棟が新設されたのだが、
そこに関西医大から、期待を一身に背負って派遣された医者が
一ヶ月もしないうちにダウンしてしまったのだという。
何とかしてもらわないと困ると院長に言われ
困った教授が白羽の矢を立てたのが私だった。

私は心療内科時代からがんの患者さんにはとても興味を持っていた。
特にがんの自然治癒にはすこぶる関心があった。
どうしたら見捨てられたがんの患者さんを救ってあげられるか、
そんなことを私は学生時代からずっと思っていた。

実は以前にも教授に緩和ケアに行ってもらえないかと頼まれたことがあった。
結局その話は白紙撤回になったのだが、
その時に緩和ケアについてはずいぶんと考えた。
最初は緩和ケアなどに全く興味はなかった。
自分はがんを治すことに力を注ぎたいと思っているのに、
死んでもらうことに力を注ぐなんて全く思ってもみなかった。
しかし緩和ケアに行かざるを得ないというのであれば、
何とかそこに意味を見出さなくてはならなかった。

何冊か本を読んでいるうちに
帯津先生とホスピス医の山崎章郎先生の対談本に出くわした。
この本を読んで気づいたのは、
帯津三敬病院の入院患者さんは、
緩和ケア病棟に入院している患者さんとあまり変わらないということだった。
帯津三敬病院に入院している患者さんの8割はがん患者さんだ。
末期患者も多く、実際3日に1人の割合で患者さんが亡くなるという。
これはほとんど緩和ケア病棟と同じ状況だ。
異なることと言えば、代替療法を駆使しているか否かという点だ。

ただ山崎先生も、緩和ケアでも患者さんに希望を持ってもらうという意味で
代替療法は重要だと言っていた。
この本を読んで気づいた。
そうだ、緩和ケア病棟で帯津三敬病院でやっているようなことをしたらいいんだと。
ちょっと緩和ケアに関心が持てた。やってもいいかなとも思った。

もっとも、私が一番関心を持っているのは心の治癒力だ。
それをうまく引きだすことで、
がんの進行抑制や治癒をもたらす可能性はそれなりにあると思っている。
そのための手段として食事や運動、代替療法をうまく利用する。
ただ、そこにはコミュニケーションが重要な役割を果たしている。
これが私の考えの中心にある核の部分だ。

当然のことながら、その対象となるのは
比較的元気ながん患者さんであり、
亡くなりつつあるがん患者さんではない。
だから、緩和ケアに行ってもいいかなとは思っても
緩和ケアに骨を埋めるつもりはなかった。

ただ、緩和ケアに行くことにより、
心療内科時代にはほとんどかかわることができなかったがん患者さんと
毎日かかわることができるようになる。
当然のことながら、がんに関する知識や技術もある程度身につく。
緩和ケアでがん患者さんと関わる経験は
自分が将来、本当にやりたいと思っていることをするためにも
とても役立つと思った。

そのような理由から
いつしか緩和ケア医になってもいいなあという思いが生まれていた。
しかし最初の緩和ケアへの赴任の話はなくなったので、
その後もしばらく心療内科を続けることになった。
しかし、次第に心療内科への興味が薄れ、閉塞感を感じるようになり、
何とか、新天地に羽ばたきたいという思いが日に日に強くなっていた。

そんな折りに、中井教授からの電話であった。
教授は、嫌なら断ってもいいと前置きをしたあとに話をし始めた。
しばらく考える猶予をくれるとも言っていた。
しかし私は二つ返事で引き受けた。
これからは本当にやりたいことの第一歩が踏み出せると思うとワクワクした。
そしてついに私は新たな希望を胸に、彦根市立病院へ赴任した。
電話をもらった2ヶ月後のことだった。
To be continued
http://holicommu.web.fc2.com/10月27日のブログより転載)

2011年2月5日土曜日

2月6日ホリスティック概論セミナー開催♪

今日は立春。
旧暦のお正月です。
暖かな気持ちよい小春日和になりましたね(*^_^*)

さて、今週日曜日に
NPO法人ホリスティック医学協会関西支部主催の
「ホリスティック概論セミナー」を開講します。

第1部では協会理事で
大阪市立総合医療センター耳鼻咽喉科部長の
愛場庸雅先生が
「ホリスティック医学の見方・考え方」をテーマに
ホリスティック医学って何?という
基礎的な概論についての講座を行います。

第2部は
アロマセラピストの宮里文子さんの
「緩和ケアにおけるホリスティックアロマセラピー」

先日のテレビ番組『アンビリバボー』でも大きく取り上げられた
絵本『りなちゃんきいて』の制作の秘話も
お話くださるそうです。

どなたでもご参加いただけます。
お目にかかれますことを楽しみにしています♪


◆平成23年2月6日(日)
◆第一部 13:00~14:30 
◆第二部 14:45~15:45 
◆質疑・応答 15:45~
◆場所:関西医科大学(京阪電車「滝井駅」徒歩2分)  1号館第一講堂2F
◆参加費:会員2,000円/一般 3,000円   ■6才以下のお子様の入場できません。

◆セミナー終了後、懇親会を開催いたします。参加費は無料ですので是非ご参加ください。

●原則として申し込みは不要です。
詳しくはホリ協関西支部ホームページへ→

http://kansai-holis.blogspot.com/

2011年2月1日火曜日

EBMとホリスティック part3


実は、医療現場での判断は、薬の「効果」だけでなされるわけではない。

例えばこの病気が、仮に、全く薬を飲まなくても20%は自然に治る病気だとしたら、医者や患者はどうするだろうか?

さらに、ここで、Aには重い副作用があることがわかったとしよう。その副作用は確率50%で出るとしたら、どうなるだろう。(抗がん剤の副作用の頻度はもっと高い。程度にもよるが)
改善がみられて、副作用のない人は36%(Aのプラシーボ効果をひくと21%まで下がる)、
逆に副作用が出てかつ効果のない、気の毒な人は15%である。
プラシーボでは副作用は出ないはずだから、30%は実害なく改善する。
(実験上は二重盲検だから、プラシーボを飲んでいても、プラシーボのプラシーボ効果で副作用が出るかもしれないのだが、・・ああややこしい)

これらの数字を並べて見ていると、Aは本当に価値の高い薬と言えるのだろうか。

逆に、仮にBは人畜無害で、ごく軽い副作用を0.5%にしか起こさないとしたら、A,Bどっちの薬を飲むのが、本当に得策なのだろうか。

結局、この薬を飲むかどうかの判断は、言ってみれば賭けである。いろんなデータの結果に基づいて、医者と患者が検討し、合意してなされるのが本当である。

実際の臨床現場では、この効果や副作用以外にも、いろんな要素、例えばどの程度深刻な病気なのかとか、薬の値段とか、いつまで飲み続けるとか、患者が薬をきちんと飲めるかどうかとか、そんな複雑で多くの要因をまるごと含めて考えて、決断を下さなければならない。

EBMが大事とはいえ、実際に、エビデンス=即、治療ガイドラインにならないのはそういう事情がある。
各種のガイドラインにも、たいてい、「推奨はするが、個々の事情に応じて、医師の裁量で柔軟に判断すべき・・」などと書いてある。

医療はそれだけあいまいなものなのだ。

ホリスティックな考え方とは、このあたりのことも全て含めた考え方である。
実験結果が全てではない。いろんな事情や状況をすべて含めて考えるという事である。

実験結果は重要な要素だが、それを絶対視せず、公平な立場で判断するのが科学的な姿勢であり、それを適切に利用するのが医学と医療のあり方だ。

ホリスティックは、決して非科学的な考え方ではない。むしろ、非常に科学的で公平な見方をしている。
さらにその上に、科学では割り切れない色々な要因にも目を向け、極めて広い視野から物事を判断する考え方である。

つまり、医療の現場は、そこにエビデンスのあるなしにかかわらず、常にホリスティックなのだ。

愛場庸雅

2011年1月26日水曜日

EBMとホリスティック part2


では、もう一つの薬、Bはどうなるのだろうか?

Bの有効率は31%で、プラシーボとの差はわずかに1%、もちろん有意差は無い。
しかし、わずかに1%ではあるが、まれには本当に効く人もいるということになる。効果が非常に少ないが、絶対ないわけではない。無に近いけれど無ではない。
少なくとも病気に対して全くアクションを起こさないよりはましである。

しかし、わずか1%の差にしかすぎないために、「有意差なし」つまり、「効かない」というレッテルが貼られてしまうと、世の中から消えてしまう。

ところが、同じことを10万人の人で行って、同じ割合の結果つまりBは31000人が有効、69000人が無効、プラシーボは30000人で有効、70000人が無効だとしたら、カイ二乗検定で有意差が出てくる。つまり、Bは有効と解釈される。トリックのようだが、統計とはそういうものなのだ。

エビデンスといわれるものはそういう根拠に基づいている。
本当に科学的な、公正な評価には、根拠がどの程度のものなのか、きちんと認識していることが必要である。

エビデンスがあるということは、絶対ではないのだ。絶対だと思いこんでしまうところに問題がある。
「事実をどう解釈しているか」が重要である。
思い込みはフェアでない。純粋な科学的真実は、思い込みを無くすことによって得られるはずである。

ホリスティックな考え方では、AもBも否定しない。明らかに効果の高いAだけではなく、もしかしたら効くかもしれないBにだって、それなりに意義があると考える。そして、病気が治るという点から見れば、プラシーボにも効果があるわけだから、それも否定しない。

ホリスティックであるという事は、フェアな見方が出来るということだ。思い込みを根拠に否定はしない。
決して非科学的な発想ではないのだ。

各種の代替医療を、エビデンスに基づいて効くものと効かないものに分けてしまうことは、思い込みで代替療法にレッテルを貼ってしまう事になる危険性が高い。
「代替医療の科学的根拠」という言葉を聞くたびに、どうも違和感を感じる、ホリスティックから遠ざかるような気がするのはその辺に問題があるのかもしれない。

さらに考えてみる。
(続く)
愛場庸雅

2011年1月23日日曜日

EBMとホリスティック part1


今、医学の分野では、科学的な研究によるEBM(Evidence based medicine:根拠に基づく医療)ということがよく言われる。
しかし、代替医療はEBMにはそぐわない。EBMの方法論そのものが、分析的な近代科学の考え方にのっとっていないからだ。
とはいえ、今の世の中は、科学的根拠は金科玉条である。それがないと信頼されない。
そんなわけで、統合医療学会の発表でも、代替医療のエビデンスを示す発表が目立っていた。
が、どうも違和感を感じてしまう。

今、最もエビデンスレベルが高いとされているのは、二重盲検無作為割り付け比較試験のメタアナリシス(多数の論文を集めて分析する)だ。
二重盲検というのは、薬の場合だと本物(実薬)とプラシーボ(偽薬)とを、当事者である患者はもちろん、薬を出す医者にも、どちらが当たったかわからないようにして、効果に対する心理的影響をできるだけ排除するという方法だ。
科学的で、公正な試験方法である。

ただ、落とし穴がある。

ここで、仮にある病気に効くという、A,Bという2種類の薬とプラシーボの三者で比較試験を行ったとする。
それぞれに100例ずつの患者を無作為に割り当て、実験した結果、
有効率が、A:72%、B:31%、プラシーボ:30%と出たとする。
統計学的検定をすると、Aとプラシーボには有意差があり、Bとプラシーボには有意差は無い。
(註:実際の臨床試験でここまで差がつくことは少ない)

この結果、当然Aば有効な薬、Bは無効な薬ということになり、Aは保険適用もとれて、良く売れ、Bは承認されずに消えてゆくことになる。

だが、本当にそれでいいのだろうか?

もう少し考えてみよう。

Aの有効率は72%、72人の人に効いて、28人には効かなかったわけだ。逆にプラシーボは30人の人に効いて(?)、70人の人には効かなかった、という事になる。
ということは、Aを飲んで効果のあった人のうち30%はプラシーボ効果のはずである。
だから、本当にAで効果のあった人は72-30=42%の人ということになる。
つまり、Aという薬を飲んだ時に、純粋にAという薬の利益を受けることができる確率は、42%である。すなわち、半分に満たない。
残りの58%は、薬が全く効かないか、プラシーボ効果で治ったかのどちらかである。

「Aの有効性が証明された」となると、ついついAは絶対的に効くと思いこみがちである。だが、実際のAの価値は42%、半分以下。その程度のものなのだ。

もちろんAは優れた薬である。エビデンスは確かにある。
だがそれは絶対ではない。
Aが絶対だと思いこんでしまうところに問題がある。

では、もう一つの薬、Bはどうなるのだろうか?
(続く)
愛場庸雅

2011年1月13日木曜日

私の歴史(1)~心療内科時代

私は大学を卒業して3年間の研修を経て
心療内科を志すことにした。
もともと消化器や循環器といった臓器別の医療には興味がなく
心と体のつながりに強い関心があったからだ。
当時から自然治癒力を高めることが病気を治す鍵だと思っていたし
がんの自然治癒にもとても大きな関心があった。
そんなわけで、心療内科に道に進んだというわけだ。

最初の一年は関西医大心療内科(当時は第一内科)で学んだ。
十数人の入院患者さんの主治医になったが一人も治らなかった。
心療内科の難しさを知った一年であった。
心療内科に関する知識や技術は何もなかったので
全くのゼロから手探りで治療方法を模索するような状態であった。
教授からは精神分析は勉強しておけと言われたので本を読んで勉強した。
とても面白かったが、実際に治療にや役立たないと思った。

二年目は九州大学心療内科に内地留学をした。
ここでは精神分析や行動療法、家族療法といった
心理療法の専門家がいたのでとても刺激になったし勉強にもなった。
森田療法や認知行動療法を勉強し始めたのもこの頃からだ。

三年目は関西医大に戻ってくると同時に
京都にある洛和会音羽病院の心療内科に出向となった。
その後、ここには十年ちょっといることになった。
ここでの十年が今の私を築き上げたと言っても過言ではない。
幸か不幸か最初の五年は私一人しかいなかったので、
すべて自分の好きなようにやれた。
型にはめられるのが嫌いだった私にとって、これは好都合だった。

目の前の患者さんを治療するに当たり、どうしたらいいのか
日々あれこれと考えていた。
本屋に行き、面白そうな心理療法関連の本を見つけたらそれを買い、
使えそうな考え方や技法はすぐに患者さんに試してみた。
そんな矢先、1995年に福岡で行われた
第一回環太平洋ブリーフサイコセラピー会議に参加した。

ここでソリューション・フォーカスト・アプローチ(SFA)の創始者である
インスー・キム・バーグのデモンストレーションを初めて見た。
当時はインスーのこともSFAのこともほとんど知らなかった。
みんながその講演を聞きに行くというので私もついて行っただけだった。
終わった後の私の感想は、何の変哲もない普通のおばさんが
ただ普通のやりとりをしているだけで面白くも何ともないなあ、
というものだった。
ところが、ふと、しきりに感嘆してしゃべっている知人の声が耳に入った。
「どうみても普通のおばさんにしかみえないのに、どうしてあんなに上手く
できるのかなあ、やっぱりインスーはすごいなあ!」

私の耳からこの言葉が離れなかった。
あのおばさんはそんなにすごい人なのか、そんなにすごいことをしていたのか、
そう思ったら、がぜんSFAに興味が湧いてきた。
当時はNLPにも関心があり、大阪でのセミナーも受け、
外来や入院患者さんの治療にもあれこれと取り入れていた。
しかしインスーと出会ってからはSFAにのめり込んでいった。

自分の目的は、目の前にいる患者さんの治療だ。
そのために心理療法を学んでいたので、実際の診療で使えるものが欲しかった。
NLPの考え方や哲学は私にとてもあっていた。
しかしイメージを多用するせいか、実際の外来ではなかなか使いづらかった。
特にイメージを描くのが苦手な私にとっては、その辺もネックであった。

一方、SFAは普通の会話をしているようにしか見えず、
かつテクニックとしても使いやすかったし、発想や考え方にも共感できた。
とても気に入った。そのため外来での治療はSFAをベースに据え、
あとは色々な手法を取り入れながら自分なりのアプローチを作っていった。
逆説的アプローチやリフレーミングといった手法も取り入れながら、
色々と工夫しながらやっていくのが毎日の楽しみであった。
だから音羽病院での外来診察は楽しくて仕方なかった。
ひとつ芯がしっかりできたような気がした。

そんな矢先、理事長から本を出さないかという話が舞い込んできた。
自分のやっていることをまとめるチャンスでもあったので、すぐさま快諾した。
それが1998年4月にダイヤモンド社から出版された
「人は自分を癒す力を持っている」である。
心療内科医になって八年目の38歳の時であった。
その後2004年4月には書名を「心の治癒力をうまく引きだす」に変え、
新たなる章を加えた改訂版が築地書館から出版された。

しかしこの本を書いてから私は心理療法が下手になった。
患者さんが全然よくならなくなってしまったのだ。
本を書き進めるに従い、そうか、自分はこんなことを考えながら
いつもこうしていたんだな、といったことに気づかされることが多々あった。
つまり、自分のやっていることを文章にすることにより、
心に浮かぶ漠然とした思いを明確に意識できるようになったのだ。

ところがそうなってくると、目の前の患者さんから少し話を聞いただけで
何をどうしたらいいのかということが
すぐに思い浮かぶようになってしまったのだ。
つまり、話を聞くと瞬時に治療方針のパターン化ができてしまい
その治療枠に知らず知らずのうちにはめ込もうとするようになってしまったのだ。

本を書くまでは、一人一人の患者さんに対して、
何をどうするかを、あれこれ考えながら治療に当たっていた。
今考えると、顕在化されたパターンも持ち合わせていなかったので、
先入観や囚われなしで治療に取り組めたのだと思う。
だからこそ、一人一人の患者さんに対して最善の方法を模索できたのだ。
ところがパターンが見えるようになってからは、それができなくなってしまった。
すぐさまそのパターンが見えてしまうからだ。
そんなわけで本を書いてしばらくは、本当に治療が下手になった。

そんなことに気づいてからは、この状況をなんとか打破し、
昔のような先入観に囚われない柔軟な発想を取り戻したいと模索し始めた。
そこで思いついたのが、
すぐさま頭に浮かぶ治療パターンを敢えて使わないようにするという方法だった。
最初に浮かぶのは、先入観に囚われたパターン化された発想だ。
これを敢えて捨てることにより、
白紙の状態から何をどうするかを考えざるを得ない状況を作ろうとしたのだ。
この方法は自分にとても役だった。再び原点に立ち返ることができた。

しかし、その後次第に心療内科への興味をなくしてくことになる。
困難な患者さんが来ればくるほど、やりがいがあるし面白かったが、
どんな患者さんが来ても何とかなるかなあ、と思えるようになっていた。
そうなると、今までのようなワクワク感がなくなってしまったのだ。
時々は、やりがいのある困難な患者さんも来るので、このときは面白かった。
でも大半はごく普通の心身症の患者さんだ。あまり刺激はなかった。
そうなると、また新たな挑戦をしたいという思いが頭をもたげてきた。

そうは言っても、今さら心療内科を辞めるわけにもいかないし、
行くべき科も見当たらない。
音羽病院を辞める気もなかったので、結局そのまま心療内科を続けていた。
音羽病院での最後の二年くらいは、いつも気持ちが悶々としていた。
今後どうしていったらいいのだろうかと考える日々だった。
本来なら一番バリバリと仕事をこなしているときだというのに…。
このとき、もうすぐ43歳になろうとしていた。
To be continued
http://holicommu.web.fc2.com/9月28日のブログより転載)